てきちゃん漂流日記

サイキック寿司屋

あらすじ

2020年11月、以前から予兆がちらちら見えていた双極性障害が大爆発、危うく死にかける。休職してゴロゴロ生活を送っている中でブログ「てきちゃん漂流日記」を開設した結果、奇妙な人生を歩むこととなり、様々な素敵な出会いを得る。意気揚々と復職したがあえなく惨敗、2022年10月末、すたこらと退職。

それからは就労移行支援事業所で修行の日々が始まり、同世代の戦友たちと就職戦線をともにする。この頃から、漂流日記はブログではなく紙に手書きするスタイルへ。2023年10月に就職。さらに、現在の恋人とお付き合いすることになる。明るく自然体の恋人の影響で、幼い頃から抱いていた根暗な感情が嘘のよう、びっくりするほどのハッピー人間が爆誕する。一方で、ハッピー人間の日記なんか誰が読むんじゃいとも思い、日記を書かなくなってしまった。

 

仕事については、誰にも言えない内容。誰かに質問された時は、頭に取り付けたヘッドギアを介して、脳波で寿司を握る機械のテストパイロットをしていると嘘をつくようになる。実際のところだいたい合っている。2024年4月から実戦配備予定。

 

2024年1月頃、ハラユキさんの著書『誰でもみんなうつになる』にて、てきちゃんが漫画になる。関連ツイートが2000RT超え。へっぴり腰のてきちゃん、ビビってしまいTwitterのアカウントが非公開になる。並行して、現れては心をかき乱してすぐに忘れられていくような事柄を見るのに嫌気が差し、Twitter自体をあまり見なくなる。関心が内向きになる。

 

正社員として社会復帰してから、若干の不安はあるものの体調を崩すことなく働き続けている。サボタージュを起こす気もなく、この感覚を大学時代から手にしていたらと思うばかり。大学の同期たちは一級建築士に合格したりして、そういうのを見て僕も何か一発やらかすかという気になり、さらなるスキルアップを目指して社労士の勉強を始める。寿司屋だって労働基準法は詳しくないといけない。

 

だけど、左脳ガチガチの生活を送っていると、建築学生時代から大切にしてきた創造性を封じ込むことになってつまらないよなあと思い始めて、てきちゃん漂流日記復活に至る。

 

でもどうせ、三日坊主かなあという気もする。